コラム/ columns

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の術式の違いに関して

2022/05/03

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術にはTAPPとTEPという2つの術式があります。
東京外科クリニックではTAPPという術式を第一選択として採用しております。
TAPPとTEPはどちらも安全に行われるならば、合併症の発生率や再発のリスク、手術時間などは大差はありません。

では、なぜ東京外科クリニックはTAPPを第一選択としているのかということですが、れは少しでも手術の快適性やキズの大きさを考慮した結果です。
TEPによる手術の場合、一般的には臍(へそ)に12mmのアクセスポートを必要とします。
これに対してTAPPによる手術は当院のテクノロジーによれば5mmで可能です。

当院で第一選択として採用しているTAPPの方が、キズを小さく、より痛みを少なくという理想に近づくものと考えています。

しかし、医師が注意義務を守って行う限りは、術式としての完成度の違いはとるにたらないということになります。
我々、東京外科クリニックのヘルニアチームは外科医がいい手術ができたかではなく、患者さまがいい手術を受けられたかという視点で医療を見つめていきたいと思います。

 

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■文責
医療法人社団博施会理事長 大橋 直樹
(日本外科学会認定外科専門医)

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