コラム/ columns
対象患者:ヘルニア、虫垂切除、胆嚢摘出、乳腺、小児外科の全手術症例 3,593例
対象期間:2015年11月~2022年9月
1.手術当日に入院を要したもの 計3例
- 手術操作あるいは麻酔のヒューマンエラーに伴うもの:0例
- 強い痛みに伴うもの:0例
- 抗菌薬もしくは麻酔薬の副作用と思われるアレルギー反応 :1例
- もともとコントロール不良であった持病の術中増悪(気道呼吸器系):1例
- 患者様の過失が明白なもの(※1):1例
- その他:0例
※1 手術直前の飲食(厳禁事項)について虚偽の申告をし通常通り受療。
麻酔覚醒時に嘔吐し呼吸困難となった。
2.一旦日帰りしたが早期(1週間以内)に精査もしくは加療を要したもの 計2例
- 抗菌薬副作用の可能性を否定しえない急性腎障害:1例
- 術後出血:1例
3.外科的なもの 計1例
- 予期せぬ事象により開腹手術に切り替えたもの:0例
- 超早期再発:0例
- 創感染(洗浄など一定期間の治療を要したもの):1例
漿液種などは患者要因であることが多く、かつ、ほとんどが自然治癒するのでここではカウントしていません。
手術前検査を行い、リスクを可能な限り低減するように努め、高い日帰り成功率を保っております。
それでも、日帰りが困難となるリスクもごく僅かながらありえます。
手術に必要な薬剤の副作用により呼吸循環器系に障害が発生し、手術後の入院経過観察の必要が生じることがあります。
これらの事象は局所麻酔であろうが全身麻酔であろうが生じえることですので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
当院は計画的な入院手術を承らない一方で、偶発的に入院の必要が生じた際の体制も整えております。
個別の対応については各院にご確認ください。
高度な肥満など日帰り手術を受任できないケースについて、グループとして一定の基準を定めています。
個別の事案については必要に応じ協議していますが、最終的な可否判断は各院の代表者が行います。