よくあるご質問/ faq

全般

⿏径ヘルニアは⾃然に治ることはありますか?

残念ながら大人の鼠径ヘルニア(脱腸)は自然に治ることはありません。
身体を鍛えたら治るのかお問い合わせをいただくこともありますが、ヘルニアの原因となる筋膜の緩みは年齢による影響もございますので、自然治癒は難しいです。

ヘルニアバンド(脱腸帯)をつけていれば嵌頓(かんとん)を防げますか?

当院を含めたヘルニア専門家の多くは、ヘルニアバンドの装着そのものをお勧めしていません。
ヘルニアの穴を、身体の表面からピンポイントで抑えることは、日常生活で動いている限り困難です。
中途半端に押さえつけることで内臓に負担がかかり、悪い影響が出る可能性もありえます。

クレジットカードは使えますか?

クレジットカードでのお支払いも可能です。 クレジットカードはVISA、マスター、 JCB、アメリカン・エキスプレスがご利用いただけます。

一括または分割払いも可能です。

診療について

診察を受ける前に相談したいのですが

東京外科クリニック(03-5283-8614)にお気軽にお電話をください。
LINEお問い合わせォームもご利用いただけます。
ご相談の内容によって医師に取り次ぐこともできます。
初診前の電話によるご相談では料金はいただいておりませんのでご安心ください。

診察をうけたいのですが

ご予約はお電話(03-5283-8614)もしくはWeb予約で承っております。

なお、Web予約をご利用いただけるのは当院初診の患者様のみです。再診の方はお電話で承ります。

開示されている予約枠だけではご都合のつかない方は電話でご相談いただれば調整いたします。

診察は予約外でも対応しますが、必ず休診情報をご確認の上来院ください。
予約外の場合、時間帯によってはお待たせしてしまう場合がございます。

初回の診察にかかる時間を教えてください

初回の診察当日に手術を決断された場合、診察、手術の説明、手術前検査を含めて、30分~1時間で終わります。
ご質問が多い場合はその分長くかかることもあります。
ご予約の患者さまは概ね時間通りに診察可能です。
予約外の患者様は診察開始まで1時間程度お待ちいただく場合がございます。

臍ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、食道裂孔ヘルニアの診療は行っていますか?

鼠径ヘルニア・大腿ヘルニア以外の腹部ヘルニアの手術は行っておりません。
入院管理が必要となるケースが多いため、原則としてお断りしています。

他の病院で手術した鼠径ヘルニア(脱腸)が再発してしまいました。 治せますか?

専門家としては腕の見せ所です。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

再発に関する治療戦略の概要はこちら
当院の再発に関する学会発表はこちら

手術以外の治療法はありますか?

残念ながら現時点では鼠径ヘルニア(脱腸)の治療法は手術しかありません。
ただし、治す必要性や緊急性の程度は患者さまによってまちまちですので、医師とご相談ください。

初回診察時の代金はどれくらいかかりますか?

健康保険証をお持ちで70歳未満の健康な患者さま
(ヘルニア以外に重大な病気のない方を例とします)
診察から手術前検査まで全て受けられる患者さま:約6,000円
診察・相談のみの患者さま:3,000~4,000円
これらの金額は健康保険の種類や時間帯、行われる診療内容により変動します。

※上記の金額に以下の金額が加えられることがあります。
(通常のヘルニアの患者さまに請求される頻度は多くはありません)
■医師が手で押し戻す処置「用手還納」を行った場合、約1,000円加算
(ヘルニアがかなり大きい場合に適応となります)
■CT撮影を患者さまが希望され手続きした場合、約3,000円加算
(検査施設でCT撮影代金として別途約8,000円かかります)
■他院への相談、診療内容照会などの手数料が発生する場合、約1,500円加算
(手術前に持病などの詳細な情報が必要と担当医師が認めたときに発生します)

⼿術について

日帰り手術が東京外科クリニックで可能な理由を教えてください

「日帰り手術施設」は患者様の時間を無駄にしたくないという強い想いから開設されました。鼠径ヘルニアの治療は患者様の全身に対する影響は少なく、本来入院する必要がありません。しかし、様々な病院の事情によって、手術の前日に入院するように強制されることが多いのです。

東京外科クリニックは、日帰り手術に特化した設備を有し、診療システムを合理化しているため無駄がありません。
つねに固定のメンバーで診察・手術・術後管理を行っていますので、情報の共有が速やかに行われエラーも起きにくい体制です。

また、日帰り手術専門の麻酔チームの技術により、当院の患者さまは術中に苦しがることは皆無で術直後より飲水や歩行制限を解除していきます。麻酔から覚めてから1時間くらいでご帰宅いただけます。

※万が一、日帰りが困難になった場合は、滞在時間を延長したり1泊していただいたりなど適切な備えがありますが、入院が必要となるケースは近年皆無です。(開院以来の日帰り成功率は99.9%以上)

手術前にはどんな検査がありますか?

どの方でも必要な検査は、採血・心電図・呼吸機能検査(息を吸って吐いて)です。
これらは、手術を安全に受けていただく上で必要な検査です(ご年齢や喫煙の有無、病歴で加減することがあります)。

原則、受診当日に全て済ませることができ、もし大きな異常が見つかった場合はお知らせいたしますので、ご安心ください。

持病のある方はそれに対応した検査をお勧めする場合がございます。
また、ヘルニアの情報を知るために鼠径部のCTを撮影することがあります。
他院でのデータをすでにお持ちの方はお見せください。
CT検査を行う際は、近所の検査センターもしくは提携医療機関にて受けていただきます。

手術前の検査でCTは必要ですか?

初発のヘルニアのほとんどの方にはCTは必要ありません。
手術に備えては、院内で行う検査で十分と判断されることがほとんどです。
CT撮影を指示する場合は、患者さまが希望した時、もしくはこちらが手術を行う上で必要と認めた時です。
後者の場合は、再発あるいは他の病気を疑う時に限られます。
CTを撮ることになった場合は紹介先検査施設で約8,000円、当院で画像診断料など約3,000円追加でかかります。

手術日は何曜日ですか?

手術日は水木金土です。
年末年始、祝祭日は休みです。
手術枠の空き状況はお電話(03-5283-8614)やLINEお問い合わせフォームで連絡いただけますとお答え可能です。

土曜日など休診日の前日に手術を受けることが心配です

手術を行った方には緊急連絡用携帯番号とメールアドレスをお渡しいたします。
また万が一の備えとして、術当日の夜間や翌日の診察も可能な体制にしてあります。
ご安心ください。
(現時点では、我々が緊急出動を要した事例は発生していませんが、ご安心いただけますよう術後も定期的にご連絡し症状を確認いたします)

手術をする場合、事前診察は手術の何日前までに受ければいいでしょうか?

2週間前をお勧めしていますが、健康であれば、すぐに手術を行うことも検討できます(当日は不可)。
手術枠の混み具合によりお待たせする日数は変動します。
心臓の疾患、呼吸器の疾患をお持ちの方、70歳以上の方は精密検査が必要になる場合もありますので、早めに受診していただけると助かります。

手術件数はどれくらいですか?

1週間に10~12件の手術を行っていますので、年間500~600件程度とお考えください。
件数と実績を開示しております。
開院より2022年末までに3,512件の手術が行われました。

急ぎを希望する場合や、休日が限られてしまう場合も手術に対応してもらえますか?

開院当初は全ての手術を院長が行っておりましたが、増え続ける手術件数に対応し、院長の友人であり同等の技量をもつ医師を招聘しました。
お急ぎであったり、休日が限られる患者さまの日程のご希望にも応えられるようになってまいりましたので、お気軽にご相談ください。

手術中、家族の待機が必要ですか?

お一人でご来院いただいてかまいません。
帰宅はご家族の同伴が可能でしたらお願いしております。
手術中のお付き添いは原則として不要です。

どのような麻酔で手術を行いますか?

鼠径ヘルニアの手術は局所麻酔でも背骨の麻酔でも全身麻酔でも可能ですが、特にご指定がない限りは、全身麻酔と局所麻酔の組み合わせが勧められます。いわゆる背骨の麻酔である脊髄麻酔は合併症が多く深刻となるケースもあるため、当院では原則行いません。

また、全身麻酔と言っても、心臓などの大手術に伴う深い鎮静は当院の日帰り手術の場合不要ですのでご安心ください。局所的な麻酔を組み合わせることにより、全身の影響を減じ、かつ安定な眠りと速やかな覚醒を促します。

当院が患者さまにアピールできることは麻酔科の専門の医師が麻酔をかけるということです。
世の中の多くのヘルニア手術においては、外科医が執刀と麻酔の両方を行っています。
そのため、手術中にもがき苦しんでいる姿もみてきました。

当院ではそのようなことが1件もないよう、適切な麻酔で快適に手術を受けていただくよう配慮しています。
当院は日本麻酔学会の「日帰り麻酔指針」に準拠した安全管理体制のもと、日帰り麻酔の専門チームが開発したプロトコールに則って、安全で快適な麻酔を心掛けています。

メッシュ(人工補強材)を体に入れるのに抵抗があります

当院ではメッシュを使用しない手術を行うことも技術的には可能です。
しかし日本ヘルニア学会のガイドラインによると標準治療はメッシュを使用する術式です。
特に患者さまからのご指定がない限りはガイドラインを遵守します。

以前の鼠径ヘルニア(脱腸)手術では、メッシュを使わずに穴の空いた部分の周辺組織を縫い合わせるものでした。
しかし、この方法ですとヘルニアの再発率が10%程あったため、新たに確立されたのがメッシュ(人工補強材)を用いた手術です。
メッシュ(人工補強材)を用いた手術の場合、ヘルニアの再発率は一般的に1%程度まで改善しました。
そのため、再発のリスクを考えればメッシュ(人工補強材)を用いた手術をお勧めします。
メッシュの有害事象の報告も0ではありませんが、少なくとも当院で行われた手術においては重大合併症の発症例はありません。

手術の費用はどれくらいかかりますか?

鼠径ヘルニア(脱腸)手術は保険診療ですので、日本国内においてはどの施設でもお値段の格差はほとんどありません。
日帰り手術の場合、健康保険3割負担で自己負担の費用は、腹腔鏡(内視鏡):約81,000円(大多数の給与所得者は高額療養費制度を利用できるため)、従来の開腹法:約60,000円となります。
通院の期間によりご負担いただく額が増減するのでご了承ください。

その他、手術前の検査に5,000円前後(保険診療)かかります。

お支払いの方法としては、
①手術当日のご帰宅時に一旦、健康保険3割負担満額にあたる約12万円をお支払いいただき、その後高額療養費を申請し、限度額との差額を健保組合より返してもらう方法と、

②あらかじめ役所に限度額適用認定書を発行してもらい、最終的な自己負担分のみのお支払いをしていただく方法があります。
②につきましては健保組合等にお問い合わせください。

なお、ご自身の自己負担限度額をお知りになりたい方は以下のサイトが有用です。
高額療養費の自己負担限度額シミュレーション(価格.COM)
Q3の金額欄には120,000円とご入力ください。

手術後の傷のケアはどうすればいいですか?

傷の保護フィルムをつけたままのご帰宅となります。
シャワーはご帰宅の当日から浴びていただいて大丈夫です。
基本的に吸収糸(皮膚の下で少しずつ溶けていく糸)で縫合されている場合は、抜糸が必要ありません。

傷の表面は72時間以内に癒合すると言われており、これ以降の保護フィルムは不要となります。
貼ったままでも構いませんが、かゆかったり、剥がれかけていたりするときはご自身で剥がしていただいても構いません。
液体が少々出る場合は、市販の絆創膏に交換していただいても結構です。

小児の鼠径ヘルニア(脱腸)の手術をしてもらうことはできますか?

未成年の方は原則としてメッシュを使わない手術となります。
年齢や体格、ヘルニアのタイプによって医師を振り分けています。
目安としては1歳~小学校低学年までは山高医師、それ以上は成人に準じた(ただしメッシュは使わない)腹腔鏡手術の専門家が担当することが一般的です。
詳しくは、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
医師の指名は可能です。
小児外科の案内はこちら

持病や体型により日帰り手術が受けられないことはありますか?

診察および手術前検査で判断いたします。
具体的な指標が決まっているものは以下の通りで、該当する場合は数値の改善をみるまで待機していただく必要があります。

重症糖尿病の方
HbA1c値を8未満に改善していただいてから手術を承ります。
高度肥満(BMI35以上)の方

安全のため減量してから手術を承ります。
その他、ご病気により提案できる術式が限られることがありますが、大抵の場合は何らかの治療を提案可能です。
診察を受ける前にお聞きになりたい場合は、お気軽にお問い合わせ(03-5283-8614)ください。

日帰りできるか心配です

手術前の検査と問診で日帰りの可否を判断しております。
治療中の病気がある方にも、何らかの対策を講じることで、日帰り手術を提供できることがほとんどです。
ご心配な方は初診の前に電話でご相談ください。
医療行為というサービスの性格上、絶対というお約束はできませんが、日帰りが困難となるケースは0.1%以下です。(詳しい実績はこちら
また、休日時間外の対応もご帰宅後行っております。
手術後万が一、医療者による監視が必要となる場合は、入院させるなど、責任をもって対応する備えがあります。
なお、手術後の宿泊のご希望があればホテルをご紹介可能です。
提携宿泊施設の詳細はこちらをご覧ください。

家が遠くても手術を受けられますか?

当院は地域の制限を設けておりません。
東京および近県の患者さまはもちろん、離島含む全国から患者さまが来られます。
通常サイズのヘルニアの場合は術後の回復もスムーズですので、通院を繰り返す必要はありません。
術後の診察は多くの方が電話など遠隔で済ましています。
また、当院では、遠方からお越しの方に配慮して、宿泊施設と提携しております。
ご希望の方は、当院までお問い合わせください。
詳細はこちらをご覧ください。

宿泊することはできますか?

当院は遠方からお越しの方に配慮して、患者さまへ宿泊施設をご案内しております。
手術のための前泊や術翌日の診察を希望される患者さまにとって便利です。
当院では、医学的な必要性(強い痛みなど)により日帰り困難な事例は生じていませんので、基本的にはご利用いただく必要はありませんが、ご希望があれば承ります。
詳細はこちらをご覧ください。

日帰りと腹腔鏡(内視鏡)。なぜ、この高度な組み合わせが可能なのですか

治療環境と技術が伴っていれば、腹腔鏡(内視鏡)手術は元来、日帰りに向いている治療法です。制度的な事情があったため、わが国では普及が遅れましたが、欧米ではすでに一般的に行われています。
2000年初頭、麻酔科が使用する薬剤は大きく進歩し、手術後に目覚めが悪くなるような薬を使わなくても済むようになりました。
さらに日帰り麻酔の専門チームが適切に扱うため、手術後の目覚めはたいへん良好です。

また、外科医の技術的な課題は、主に腹膜の剥離と縫合操作です。
特に縫合手技はきちんと行われなければ、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術特有の合併症「腹膜縫合不全」を引き起こします。
切開法を主たる術式とする一部の医師が、腹腔鏡(内視鏡外科)手術に消極的なのはこのためです。しかし、十分な技量があれば合併症は防げるものと考えます。
実際に東京外科クリニックでは腹膜縫合不全は1例も生じておりませんのでご安心ください。(約3500例のうち0例)

(手術動画も こちらからご覧いただけます)

新型コロナワクチン接種後、すぐに手術を受けることはできますか?

当院では手術の安全性に配慮し、原則としてワクチン接種後1週間程度あけて手術日を設定しています。
ワクチンを接種してから受診をしようとお考えの患者さまが多いため、手術待機期間が長くなることが予想されます。
鼠径ヘルニアをすでに発病している方は、今のうちに初診をお済ませいただくことを強くお勧めいたします。
詳細はこちらをご覧ください。