コラム/ columns
東京外科クリニックでは2017年7月をもって成人鼠径ヘルニアの手術症例の日帰り手術が500例を超えました。
(2015年11月の開院以来、一度に両側手術を行ったものは1とカウント。大橋院長の前任地での症例約1,000例を除く)
麻酔チームと術後看護チームの協力により、ほとんどの患者さまがご自身の足で手術後2時間以内にお帰りになります。
ご帰宅許可を差し上げるまでに時間がかかる事象が万が一生じた場合も、十分に経過をみて差し上げられる体制を備えております。
全症例数:500例
手術後の回復状況
- 手術室退室から飲水まで:平均15分
- 手術室退室から歩行まで:平均48分
- 手術室退室から食事まで:平均43分
- 手術室退室からクリニックを出るまで:平均90分
PONV(術後の吐気)5例…いずれも軽症
シバリング(術後の震え)6例…いずれも軽症
退院遷延(帰宅許可まで3時間を超えるもの)8例…十分休んで最終的には無事帰宅
手術後の痛みについての調査
手術後の痛みをVAS(Visual Analog Scale)を用いて測定しました。
VASは手術後の痛みの指標で、まったく痛みのない状態を0、痛みの最大値を10とし、患者さまの感覚に一番近い値を選択してもらいます。
経過時間/平均VAS
- 術直後:0.4
- 1時間後:1.8
- 2時間後:2.2
咳き込んだり、腹部に力が入る際には2、3日、痛みが生じることはありますが、ご自身の足で帰宅するのに支障のない水準が保たれています。