コラム/ columns

鼠径ヘルニア手術の鼠径部切開法と腹腔鏡手術の違い

2019/08/06

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術法には鼠径部切開法と腹腔鏡があります。
当院では、特段ご希望が無い場合はキズが小さくて痛みの少ない「腹腔鏡」による手術を進めていますが、このコラムでは鼠径部切開法と腹腔鏡による手術の違いを簡単にご説明いたします。

鼠径部切開法

鼠径部切開法という手術方法で、直接鼠径部を切開して治療する手術方法です。
具体的には鼠径部のヘルニアで腫れている所の少し上を斜めに約4cm切開して手術を行います。
切開した部分にプラグメッシュ(人工物)を固定します。

メッシュはヘルニア学会でも推奨されている、痛みや違和感がより少ないライトウエイトメッシュを使用しています。
時間はおおよそ30分から1時間程度で終了します。
腹腔鏡による手術と比較して、痛みが強いことと、キズが大きく目立つことがデメリットとして考えられます。

 

腹腔鏡手術

当院で行っているそけいヘルニアの腹腔鏡手術は、そのキズの小ささが魅力です。
この手術は腹部に直径5mmのビデオカメラを挿入しモニターを見ながら行なう手術です。
ヘルニアの穴を確認して、腹膜と筋肉の間、腹膜の外側にメッシュを固定します。
腹腔鏡による手術は一か所あたりのキズが5ミリと小さいため痛みが少ないため日帰りが楽にできるのです。

手術イメージ

キズ画像

 

当院では鼠径ヘルニア(脱腸)の手術方法や麻酔の範囲については、それぞれ患者さまと相談した上で決めていますが、特段のご希望がない場合は「術中完全無痛」+「腹腔鏡(内視鏡)」をお勧めしています。
この方法ですと、手術中の痛みは全くなく、手術後の痛みも少ない傾向にあるからです。

 

最後に

普段聞くことのない病名から不安な気持ちになっておられる方もいらっしゃると思いますが、治療することができる病気ですのでご安心ください。

手術の時期決定は最終的には患者さまのお気持ち・状況次第ではありますが、当院では日帰りで苦痛の少ない治療を提供しています。
まずはお気軽にご相談ください。

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■文責
医療法人社団博施会理事長 大橋 直樹
(日本外科学会認定外科専門医)

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