コラム/ columns

当院の手術成績に関する論文が優秀賞として表彰されました

2020/10/30

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東京外科クリニックは、開院以来行われた日帰り手術約2,000件のうち、
腹腔鏡による鼠径ヘルニアに対する1,408例の手術成績を、学術論文として外科系専門誌に公開しました。

腹腔鏡による日帰り手術について1,000例以上の大規模データで示した日本語文献初の報告です。

我が国の主要外科系専門誌のひとつである「日本臨床外科学会雑誌」に収載され、さらにその年の優秀論文賞に選ばれました。
382編中9編の論文しか得られない名誉ある賞です。

日帰りの腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の有用性が正式な査読とその後の高い評価を得て世に示されたことになります。
患者様、ご紹介元医療機関におかれましても、より安心して東京外科の手術を受けていただけると思います。

※論文は医師を対象に書かれた専門的な内容です。一定期間を経て掲載を終了する可能性があります。

今回の大規模データの報告が、日本の医療の進歩に貢献し、多くの国民がその恩恵に与れることを切に念願しております。

論文公開に関するプレスリリースはこちら

 

論文概要

〇論文題名
 「腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)による日帰り手術の短期成績」

〇筆頭著者
 松下 公治

〇共著者
 大橋 直樹 多賀谷 信美 星野 明弘 柏木 邦友 三原 良明

〇収載誌
 日本臨床外科学会雑誌第81巻9号

腹腔鏡手術は術後の痛みが少ないため、本来は日帰り手術に適した術式であるものの、麻酔のクオリティコントロールに関する懸念から、我が国では普及が遅れていました。

今回の論文の公開で、腹腔鏡による日帰り手術の安全性が確認されました。

 

※日本臨床外科学会雑誌について

我が国を代表する外科系学会のひとつである日本臨床外科学会の機関誌。
2020年1月現在会員数16,841名。雑誌創刊は1937年。
我が国の外科医療の発展に貢献してきた。
論文の採否は査読委員・編集委員が慎重かつ厳正に討議して決定される。

 

■今回発表された論文「ここがポイント!」

〇鼠径ヘルニア(脱腸)の腹腔鏡による日帰り手術1,408例という大規模データの公開は日本の医学論文として初めて(当院調べ)。

〇日帰り成功率は99.8%と良好な成績である。

〇万が一にも日帰りすることができず、入院となったとしても、死亡や重篤な後遺症はなく、合併症はほとんどが軽症であった。

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